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探究学習ABC

探究学習ってなんだろう?

探究学習(英語でInquiry-based learning)は、子どもたちが自らの疑問や興味から「問い」や「課題」を設定し、調査や整理を通じて答えを見つける学習方法です。

この方法は「問いかけ」を基盤としており、何千年も前から重視されている学習法です。ソクラテスは「問答法」を、孔子は「対話」を通じて、質問と議論を重ねることで学習者の思考力と理解を深めました。20世紀には、デューイやモンテッソーリといった教育者が子どもの興味を引き出し、自ら問いを立てさせる探究学習の基盤を築きました。

探究型学習の目的は、定まった正解を求めることではなく、子ども自らが問題や課題を発見し、解決策を導き出すプロセスを重視することでです。またこのような学びが「21世紀の多様で複雑な社会に適応する能力(21世紀型スキル)」を育てるとされています。

※PBL型(プロジェクトベースドラーニング)学習も探究学習の手法の一つです。探究学習は広い概念で、「学習者が主体的に学び、問題を解決するプロセスを体験する」教育法。PBLはその中でも特に「具体的なプロジェクトを通じて、実践的なスキルや協働を重視しながら問題解決を目指すアプローチ」となります。

探究学習をすすめるには、3つのポイントを気にかけていきましょう

その1 「答えのない問い」を投げかける

子どもが「自分なりの課題を見つける」ためには、先生の「問いかけ」が大切です。「それは何?(What?)、それはいつ?(When?)」といった、調べれば分かる問いではなく、「なぜ?(Why?)、どうしたらいい?(How?)」という、調べてもすぐには答えが得られない問いかけ(Open Ended Questions)が重要となります。

大人が意識したい3つのこと

先生の「問いの投げかけ」」のヒントとなるよう、なるほど!エージェントでは、各学習画面に、問いコーナーをご用意しています。

その2 探究学習「4つのプロセス」をくり返す

総合的な学習の時間に限らず、全教科での探究学習は以下のプロセスに従います。①「課題の設定」②「情報の収集」③「情報の整理・分析」④「まとめと表現」。このプロセスを、多様な教科の多様なテーマで、繰り返し体験することで、子どもたちは深い洞察力を持ち、多角的に物事を考えられる教養を身に付けることができます。

なるほど!エージェントでは、1つの学習画面で、4つのプロセスを体験していただる仕組みとなっています。

その3 探究プロセスを、少しずつレベルアップする

1つの正解を求めてきた私たちにとって、探究学習は少しチャレンジングな学習法です。いきなり山に登るのではなく、まずは草原を散歩するような気持ちで、少しずつレベルアップしながら体験していきましょう。また、探究学習は子どもが自ら学ぶことが重要であり、先生はガイド役として、子どもをサポートするよう心がけましょう。

Hop!Step!Jump!の段階を

HOP期

子どもは先生の指導のもと、探学習のプロセスを体験します。先生は課題となるテーマや問いを決め、ワークシートを選び、学習をナビゲートします。

STEP期

先生が興味深いテーマや問い提示し、子どもは選び、自ら結論を導き出し、まとめていきます。先生は探プロセスをサポートします。

JUMP期

子どもたちが自由にテーマを選び、表現方法を選んで自由な発想で学習を進めます。先生はプロセスを見守り、アドバイスを与えます。

課題テーマも地元から世界へ、Hop! Step! Jump!

課題となるテーマは、最初は身近な問題を、次に地域の問題を、そしてグローバルな問題に広げて提示することで、子どもは異なる文化、環境、政治的な背景を持つ問題について学ぶ機会を得ることができ、広い視野で物事を考える力を養うことができます。